「殺処分廃止の弊害(その2)収容施設の建設や獣医師の確保など」 - 「殺処分ゼロの先を目指す全国保健所一覧」

「殺処分廃止の弊害(その2)収容施設の建設や獣医師の確保など」

前回「「殺処分廃止による弊害(その1)」で
http://satsuzerozero.blog.fc2.com/blog-entry-1472.html
職員であった簡稚澄さんが自殺してしまったことを
記事にしましたが
今回は根本の問題を考えてみました。

殺処分廃止
↑写真出展元: https://youtu.be/rskFaiDIEwA

殺処分は日本の場合
法律で認められています。
動物愛護管理法の文章の理解の仕方も
ありますが基本的には違法ではないので
今まで何十年も廃止になる事がなかったのです。


↑動画と本文とは一切関係ありません。

殺処分が廃止になった場合
同時に次の事柄が稼動できるようになっていなければなりません。

(1)10万頭を収容できる施設の建設
平成26年度(2014年)は年間10万頭以上の
犬猫が殺処分になっています。
単純に考えて、この10万頭が収容できる
施設ができていなければなりません。

あと何年か先には減るでしょう。
と言われる方もいると思いますが
この10万頭の犬猫が1年で全て里親さんの元へ
行ける事はないでしょう。

逆に1/3程度減れば上出来ではないでしょうか?
であれば次年度に収容される犬猫の数も
プラスされる事を考えておかなければなりません。

日本各地の自治体に現在、何箇所も収容施設がありますが
それぞれの地域で収容可能数が違いますので
ここでは日本全体として考えます。

本来、収容施設などの建物を建てる場合
都道府県や市町村独自で建てることになる訳ですが
大きな、例えば政令指定都市などは人口が多く
地元の財源で建てる事も不可能ではありません。

でも殆どの市町村では地元の税収入が少ない為、
このような施設を建てる場合国へ補助金の申請をして
認められなければ建てられません。

何も問題なく建てられたとしても申請から
完成まで最低3年は掛かります。
そして建設費にいくら掛かるのか今は想像も付きません。



《スポンサード リンク》



(2)犬猫の世話をする人間の確保
10万頭も保護しなければならない訳ですから
その犬猫の世話をする人も必要になります。

その方法は何通りか考えられると思いますが どちらにしても人件費の確保が必要です。 自治体が職員さんで賄う方針であれば
公務員としての採用も必要になります。

一人が毎日20頭の世話をするとしても
100,000/20=5,000人が
必要になるわけです。

5,000人分の人件費(給料だけではありません)ですから
概ね5,000×4,000,000円=20,000,000,000円/年
約200億円/年です。

現在の職員さんがやれば良いという意見も
あるようですが現在の職員さん達は本来の業務があります。
殺処分のために担当になった訳ではありませんので
誤解のないように。

殺処分をしようがしまいが現在の職員さんの
人件費が浮く事はないのです。




(3)常駐獣医師の確保
1頭の犬か猫がどれくらいの期間
収容されるのかなど予想する事すらできないのは
誰しもが思うところではないでしょうか?

その間、病気になる犬猫も多いでしょう。
必ず獣医師が必要になると思います。

その獣医師もいったい何人必要なのか?

(4)根本の解決にはならない
以上、必要な事柄を列記しましたが
いかがでしょうか?

殺処分廃止と共にこれらの事も
すぐ実践できるようにするって、とても大変な事だと思います。

いったい、これだけの事を誰がやるのでしょうか?
多くの方の協力が必要なのは明白ですが
法律を変える為に議員さんが法律改正を発案しなければ
審議もされません。

ただ、一つだけ言えるのは
上記の事が全て実践できたとしても
根本の解決にはならないという事です。

結局、捨てられる命が極端に減らなければ
イタチごっこになってしまいます。
変えるのであれば根本を変えなければ
あまり意味がないのではないでしょうか?


また簡稚澄さんのような自殺者は
出てほしくありません。



《スポンサード リンク》



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


捨て犬・保護犬 ブログランキングへ


FC2 ブログランキング
関連記事
スポンサーサイト
ここは記事下のフリースペースです
コメント
非公開コメント

トラックバック

http://satsuzerozero.blog.fc2.com/tb.php/1500-43577533