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「明日殺される子をシャンプーする~ボラトリマーの涙(大分県)」 - 「殺処分ゼロの先を目指す全国保健所一覧」

「明日殺される子をシャンプーする~ボラトリマーの涙(大分県)」

あるボランテイアトリマーの方の記事です。
転載させていただきます。
長文ですが是非、読んでいただきたいと思います。

-----------------ここから転載------------------
大分県の動物管理所でのボラトリ。

一人でシャンプーボランティアを何年も前からたった一人で頑張っている
グルーマーみさこのお手伝いがしたくて
企画してもらったボラトリ。

長文となりますが、
お付き合いください。

収容棟に入るまでは、いつも千葉で行っているボラトリと同じような気持ちでしたが、
収容棟の檻の中にいる犬たちを目の前にして、
この子たちは明日処分されると知り、
その時に私は理性を完全に失いました。
明日殺される子をシャンプーする。

私が今まで経験したシャンプーボランティアは全て命を保証された子たちばかりであり、
明日殺されるとわかっている子をシャンプーするのははじめてのことでした。

檻の中には一頭だけ項垂れて背中を向けている子がいました。
私はその子に近より目を覗きこみました。
生気のない恨めしげな目でありながら近づく者を咬むという目を
見て私はその場で泣き崩れてしまいました。
処分場で涙を見せてはいけないと知りながら声をだして泣いてしまいました。

処分場での涙はそこで働いている職員さんやそこで活動をしている
ボランティアさんに対し大変に失礼にあたり、何よりもそこにいる動物たちは
人の涙なんて求めてなく、涙なんかいらないからここから出してくれと言ってるからであります。
そして一人の涙は涙を呼んでしまい、明日あの場所で働く職員さんや
ボランティアさんの仕事や活動に支障をきたしてしまうおそれがあるからであります。

私はその禁じている涙を流し、
檻の外にいる仲間のパパンさんに
これ以上人間のエゴに付き合わせていいのか?
明日までの命とわかっている魂に触れていいのか?
と泣きながら訴えてしまいました。
パパンの答えは
「やりましょう。私ちの使命ですから。」

パパンが言う使命とは、
私たちトリマーができること、
それは目の前にいる犬がお星様になるまでに笑顔を導き出すトリミングをすること。
人から裏切られ背を向け唸り声をあげる子をこのまま死なせるより、
死を前にして人の温もりをもう一度覚えてもらい笑顔になってもらう私たちの使命。
トリマーだからできること、、、、

私はその子の首にヒモをつけ檻の外に出ました。

平常心ではない犬の扱いのぎこちない私を助けてくれたのは朋ちゃんでした。
朋ちゃんは心を閉ざしたその子にぼくという名前をつけて優しく優しく撫でながら、
時間をかけ少しずつ少しずつぼくの心を開いてくれました。

心を開いて明るい表情を見せてくれるようになったので、
シャンプーができると思ったのですが、
やはり今の私にはシャンプーをする自信がありませんでした。
トリミング後に見せる笑顔と自信は想像できるのですが、
トリミング中に泣いてしまう自分がいるとわかっていたので、
私にはシャンプーをすることができませんでした。
結局シャンプーはせずに、体を撫でることとお散歩をすることにしました。

私の未熟さゆえの選択、
ご参加頂いた皆様、私の作業を見ようと来られた皆様、
沢山の方の期待を裏切る形になってしまったのですが、、、
シャンプーをしないのだったらと、
あの時あの場所にいた方々みんながぼくと名付けられた子を
撫でて思いやりを持って接してくれました。

あの時ほど人の温もりを強く感じたことはありません。

大分ボラトリへご参加頂きましたみんなへ、
見学に来られたのに何も作業をせずにすいませんでした。
そして優しさと温もりを
心より心よりありがとうございました。

ぼくは今ごろお星様となり、朋ちゃんにありがとうを伝えに行っているかな。。。

ぼくには鑑札がついていました。
その番号から調べると処分のための持ち込みであるとわかりました。
ぼくの目の奥には、
やんちゃで人気者であった過去が伺えました。

殺処分をゼロにすることは不可能だと言う人がいます。

ゼロにしましょう。
ゼロにしましょう。
できない数字ではない
ゼロにしましょう。
----------------転載ここまで----------------------------
記事元:http://goo.gl/DqFWfA

必ずゼロにします!




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コメント
非公開コメント

私も二度ほど保健所に

その時には助けられる子だけの部屋でした
そうでない子がどれだけ居たのかはわかりません
でも引き出しに行った時恐怖で一週間水もご飯も口にしていなかったそうです
出したとたんにウンチが大量に出て車の中でもウンチで大変でした
恐怖でウンチも出なかったのでしょう
兄弟二匹の子猫(その中の一匹が我が家の子になったチョビ)の時にはケージの隅で二匹が固まって居たのをすぐに抱きしめてやったのです
それ以外は川端や草むら山での保護で急がしく保健所の方には行かなくなりました
引き取って譲渡が出来なくなった事もあったのですが
国も避妊・去勢にもっと力を入れて欲しいです
保健所の引き取り拒否だけでは生きた愛護法にはならないのですから
知人が獣医さんの所に行った時に一匹の老犬を連れた方が
保護したので健康診断に来たら癌だった
費用が無いのでこのまま点滴で静かに見送るつもりだと
老犬は新しいご両親に優しく撫ぜて貰って幸せそうだったと
心無い人間が居ると思えばこんなに優しい人間も居るのです
幼い頃からの命の大切さを教えていかなければならない時代だと思います

2014-11-18 10:34 | from 茶チャママ | Edit

Re: 私も二度ほど保健所に

<茶チャママさん
保健所には無念の死を遂げた霊が
たくさんいます。
どうぶつは霊が見えると言います。

犬も恐怖におびえた犬たちが
しっぽを丸めています。
皆、この場所がどういう場所か
わかるんでしょうね。

環境省は決めたら自治体任せにしてしまいます。
前回の改正で、この事が懸念されましたが
やはり思った通りになりましたね。

子犬を売れる月齢も結局は中途半端な
ままでしたよね。
もう業者優先の法律では誰も納得できないでしょう。

2014-11-18 20:23 | from チーム殺処分0

No title

無愛想な親戚(笑)が勤務する警察署では、家族を強引に説得してでも拾得動物を引き取る署員が何人かいるそうです。
先月、その親戚が引き取った7~8歳位の犬もとても人懐こくて、雄同士なのに意外に先住犬とも仲良しです。

「人命救助ができる機会なんて、警察人生で1回あるかないかだろうし。それだったら犬猫の無駄死を少しでも減らした方がよい」というのが、その方々の気持ちということです。

日本が殺処分0を自慢できる日は必ず来ると思います。

2014-11-20 01:22 | from 名無し君

Re: No title

<名無し君 さん
コメントありがとうございます。

そうなんですね。
警察官の方もどうぶつの命について
考えてくれる方もいるんですね。

たしかに警察に拾得動物として保護された仔を
面倒みてくれる警察官もいるという話を昔、聞きました。
そんな優しい方たちばかりの社会になれば
何も問題ないんですけどね。

殺処分ゼロ!必ず達成します。





2014-11-20 11:01 | from チーム殺処分0

あまりに悲しく、あまりに優しく、つらく悲しいです。
今の私に何が出来るのでしょうか?

2014-11-20 21:11 | from -

Re: タイトルなし

「あなたにもできる事」
http://satsuzerozero.blog.fc2.com/blog-entry-453.html
大なり小なり、必ず何かできる事があるはずです。

2014-11-21 10:41 | from チーム殺処分0

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